星雲の漢方勉強日記

漢方・薬膳関係の勉強・考察日記

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

気陰両虚について

気虚と陰虚の証が様々な程度に合わさった状態気虚の証・倦怠感・疲れやすい・息切れ・めまい・自汗 陰虚の証・痩せ・手足の熱感・盗汗・不眠・動悸・耳鳴り・微熱・口や舌の乾燥 気虚と陰虚が合わさった状態のであり・発熱性疾患・慢性消耗疾患のような症状…

脾について

・表裏は胃・五行では土に属し時期は梅雨(長夏)・五気は湿・体の各器官は胃、唇、四肢や筋肉、口、が脾と影響しあう。・感情は思 脾は湿や思い悩むことを嫌う。喜燥悪湿であり、湿を嫌って乾いた状態を好む。口は脾と胃の入り口脾の営養の状態は唇の色や唇…

心について

・五行の火であり夏の季節、陰陽では夏は陽であり体内の陽気も盛んになる。・五気は暑・身体の各器官は小腸、舌、脈、顔と繋がっている。・感情は喜びを表し・精神・意識活動を支配する。(神志を司る)喜びすぎると精神や意識活動に影響する。・血脈を司る…

肺について簡単なまとめその2

・宣発・粛降食べ物からの、営養や津液を全身に運んだり、新鮮な空気から作られた宗気をを体内に届けたりして体内の循環を守る働きがある。 皮膚や体毛は水穀精微や津液で営養され潤される。これらは宣発・粛降の機能が深く関わっている。 秋の邪気である燥…

肺について簡単なまとめその1

五行の「金」に属する金に属する季節は「秋」秋は「乾燥」の季節鼻、体毛、肌と繋がっており、鼻を通して外気と直接繋がる。対応する感情は悲しみと憂い 喜怒哀楽の哀であり、哀は気を消すとも言われる。 肺の入り口は鼻である。 肺は「喜潤悪燥」であり、・…

寄り道 漢方「杞菊地黄丸」について

杞菊地黄丸(コギクジオウガン)・菊花(キクカ)・枸杞子(クコシ)・地黄(ジオウ)・山茱萸(サンシュユ)・山薬(サンヤク)・茯苓(ブクリョウ)・沢瀉(タクシャ)・牡丹皮(ボタンピ)の生薬が入っています。 杞菊地黄丸ですが六味丸に、菊花(キクカ…

陰陽について簡単なまとめ

陰・水のようなものであり・物質的なものである 陽・火のようなものであり・エネルギー的なものである 陰陽、水と火のバランスが同じでなければならない陰虚は陽(火)に対して陰(水)が足りない。逆に陽虚は陰(水)に対して陽(火)が足りない。 陰陽の例…

消穀喜飢(しょうこくぜんき)について

食べても食べても空腹を感じる状態のこと 胃熱によって生じる場合と、胃陰虚によって生じる場合がある。 ただし、食べても痩せる状態だと現代の糖尿病である消渇(しょうかつ)の可能性がある。 痩せていていくらでも食べれる状態は、消穀喜飢の可能性がある…

頻尿について

頻尿について 頻尿は症状の一つになります。 頻尿の種類として、・尿量が少ないこれは基本的に「尿色が濃い。」・腎陰虚による頻尿・肝気鬱結による頻尿どちらも尿色が濃くなりやすい。 ・尿量が多いこれは基本的に「尿色が薄い。(透明な色など)」・腎陽虚…

胃について

六腑の一つ、五行の土裏は脾 別名で胃脘(いかん)上脘(噴門部)中脘(胃体部)下脘(幽門部)の3つに分かれる。 胃の働き・水穀(食べ物)の受納・腐熟食べ物を胃に受け入れ(受納)最初の消化を行い、どろ状に腐熟し「小腸へ送る。」「水穀精微の本」 ・…

気虚・気滞について

気虚・必要なエネルギーが足りずに五臓に現れる不調状態 例えば心気虚であれば、・息切れ・動悸などが 腎気虚であれば、・頻尿・足腰のだるさ・耳鳴りなどがある。 他にも、・食べると眠くなったり・朝起きるのが辛い・風邪をひきやすい・肩こりや頭痛が続く…

寄り道ep.6 悪玉菌の一つ大腸菌について

寄り道ep.6 悪玉菌の一つ大腸菌について ・哺乳類に生息する微生物善玉菌優勢の腸内にも生息可能で、「増えすぎない」限り害はない。・好気性である酸素に基づく代謝機能を備えた生物、糖や脂質のような気質を酸化してエネルギーを得るために酸素を利用する…

寄り道ep.5 悪玉菌について

悪玉菌について・身体の健康を害する・有害物質を発生させる腸内細菌・大腸と直腸に生息する(腸内に腐敗物を溜め込む)・便秘や下痢(腸内環境が悪化することにより起こる)・身体全体の免疫力を低下させる・有害物質から発がん性物質を作り出すこともでき…

寄り道ep.4 善玉菌に必要な成分(善玉菌を増やす)

・食物繊維・オリゴ糖・グルコン酸なども善玉菌の栄養源。栄養源が増えれば必然的に善玉菌が増える。 オリゴ糖・ビフィズス菌の栄養・ビフィズス菌を増やすのに役立つ胃や腸で消化されることなく大腸に届く。食品としては、牛乳、バナナ、タマネギ、アスパラ…

寄り道ep.3 ビフィズス菌について

善玉菌は腸内環境を正常に保つ働きがある。善玉菌の種類として、・乳酸菌・納豆菌・酵母菌・麹菌・ビフィズス菌そのほか様々な種類がある。 善玉菌の中で最も高い占有率を誇るのがビフィズス菌。成人の腸内における善玉菌の99%以上を占める菌腸内善玉菌の…

寄り道ep.2 乳酸菌について

・乳酸菌は善玉菌である。・乳酸菌の350もの種類がある。・乳酸菌は乳酸を産生する。・悪玉菌の毒素の発生を防ぐ働きを持つ。・人間や動物の腸内だけでなく乳製品や発酵食品などにも生息、体内のあちこちに存在する。・適正とされる範囲で取ることは、非…

寄り道ep.1 乳酸菌・ビフィズス菌について

善玉菌の代表格として、・乳酸菌・ビフィズス菌どちらも感染予防に力を発揮。 ただし、住む場所と働きが異なる・乳酸菌は酸素のあるところでも生存できる。・ビフィズス菌は酸素のあるところでは生存できない。 乳酸菌の仕事場は小腸。主に小腸下部から大腸…

小腸について

小腸の役割(東洋医学)小腸の表裏:心臓(裏)、小腸(表)循環・消化吸収経絡は小指にある。 小腸の役割(西洋医学)消化の最終段階で食べ物の栄養を吸収する。・炭水化物→単糖類・タンパク質→アミノ酸・脂肪→グリセリンと脂肪酸まで分解する。 小腸はとて…

帰経が膀胱の薬膳食材

膀胱を冷やす・温める食べ物 ・キウイ (寒)・西瓜(スイカ) (寒)・椒目(サンショウの実) (寒)・冬瓜(トウガン) (涼) ・鯰魚(ナマズ) (温) 膀胱を冷やす食べ物として手に入りやすいのが、キウイ、冬瓜だと思います。夏のシーズンであれば西…

帰経が小腸の薬膳食材

小腸を冷やす食べ物 ・レタス (涼)・ほうれん草 (涼)・マッシュルーム (涼)・冬瓜(トウガン) (涼)・空心菜(エンサイ) (寒)・冬葵(フユアオイ) (寒)・越瓜(シロウリ・アオウリ) (寒)・食塩 (寒)・落菜(フジナ) (寒) 小腸を冷やす…

薬膳食材の帰経による分類(腎)その2

腎を冷やす食べ物 ・粟米(アワ) (涼)・枸杞苗(クコの苗) (涼)・鴨卵 (涼) ・鴨肉 (寒)・昆布 (寒)・キウイ (寒)・食塩 (寒)・醤油 (寒)・決明子(エビスソウの種) (寒) 腎を冷やす食べ物としては、昆布やキウイが手軽に手に入る食材…

薬膳食材の帰経による分類(腎)

腎を温める食べ物 ・クルミ (温)・鶏肝(ニワトリの肝臓) (温)・枸杞苗(クコの苗) (温)・ナマコ (温)・小茴香(ウイキョウ) (温)・八角茴香(ダイウイキョウ) (温)・栗 (温)・砂仁(シュクシャの種) (温)・桂皮(ニッケ) (温)・丁…

薬膳食材の帰経による分類(脾)その2

脾を冷やす食べ物 ・ラード (涼)・そば (涼)・大麦 (涼)・粟米(アワ) (涼) ・醤油 (寒)・鴨肉 (寒)・椒目(サンショウの実) (寒)・薏苡仁(ヨクイニン) (寒)・レンコン (寒)・落菜(フジナ) (寒) 脾を冷やす食べ物として手に入りや…

薬膳食材の帰経による分類(脾)

脾を温める食べ物 ・羊肉 (温)・鶏肉 (温)・鰹魚(カツオ) (温)・糯米(モチ米) (温)・ジャスミン (温)・ライチ (温)・梅 (温)・胡菜(シャンツァイ) (温)・タチウオ (温)・赤砂糖 (温)・生姜 (温)・桂皮(ニッキ) (温)・丁香(…

薬膳食材の帰経による分類(肺)その2

肺を温める薬膳食材 ・クルミ (温)・杏(アンズ) (温)・胡菜(シャンシャイ) (温)・生姜 (温)・葱 (温)・ラッキョウ (温)・鶏肉 (温)・梅 (温)・糯米(モチ米) (温) ・佛手(ブシュカン) (温)・丁香(チョウジ) (温)・陳皮(チン…

薬膳食材の帰経による分類(肺)

肺を冷やす薬膳食材 ・みかん (涼)・梨 (涼)・冬瓜 (涼)・リンゴ (涼)・大根 (涼)・茶叶(茶の葉) (涼)・セロリ (涼)・マッシュルーム (涼)・梔子花(くちなしの花) (涼)・薄荷(ハッカ) (涼)・枇杷(ビワ) (涼) ・サトウキビ (…

薬膳食材の帰経による分類(心)その2

心臓を冷やす薬膳食材 ・緑豆芽(リョクトウモヤシ) (寒)・西瓜(スイカ) (寒)・胡瓜(マクワウリ・メロン) (寒)・レンコン (寒)・空心菜(エンサイ) (寒)・バナナ (寒)・苦瓜(ニガウリ) (寒) ・豆腐 (涼)・茶叶(チャの葉) (涼)・…

薬膳食材の帰経による分類(心)

心臓を温める薬膳食材 ・玉ねぎ (温)・ニンニク (温)・芽モヤシ(黄豆芽) (温)・ライチ (温)・竜眼肉 (温)・ウメの種 (温)・ナマコ (温)・桂皮(ニッキ) (温)・紅花(ベニバナ) (温)・ナツメ (温)・栗子(クリ) (温)・さくらんぼ …

薬膳・肝を冷やす食べ物

薬膳食材の帰経による分類「肝を冷やす食べ物」 ・トマト (寒)・鶏胆(ニワトリの胆) (寒)・蟹 (寒)・昆布 (寒)・空心菜(エンサイ) (寒)・テングサ (寒)・菊花(キクカ) (寒)・桑の葉 (寒) ・セロリ (涼)・薄荷(ハッカ) (涼)・枇…

肩こりについて

肩こりの原因は痰湿、外邪の風寒湿による痺証経絡の気滞・血滞・水滞である。 痃癖(けんびき)腹部のみぞおちあたりから臍までの痰や気滞。(横隔膜の胃あたりの気血や痰の滞り)多くは気血が停滞したために起こる。 痺証(ひしょう)の特徴気虚が基礎にあ…