消穀喜飢(しょうこくぜんき)について
食べても食べても空腹を感じる状態のこと
胃熱によって生じる場合と、
胃陰虚によって生じる場合がある。
ただし、
食べても痩せる状態だと現代の糖尿病である
消渇(しょうかつ)の可能性がある。
痩せていていくらでも食べれる状態は、
消穀喜飢の可能性がある。
食事は脾と胃の働きによって消化吸収される。
胃に熱が発生していると、
食事として摂取したものが燃えてなくなってしまう。
(熱があると食べ物が消えてしまうのでいくらでも食べれる状態になる。)
脾は湿邪を受けやすく乾燥を好む。
湿を嫌う。
余談であるが、
下からじわじわ来る湿邪は下腿に浮腫という形で現れ全身の関節に波及する。
下腿=膝から足首までの部分である。
脾は肌肉をつかさどる。
皮下組織の領域を支配する
脾の力が弱くなるとこの皮下組織の水分排泄力が弱くなる。
よって水が停滞。
※適度に体を動かすと脾を刺激することになり脾の働きが正常になることが多い。
胃は熱邪を受けやすく潤を好み。
燥を嫌う。
胃が熱で体液を消耗するので潤いを好む。
胃は熱を受けやすいために乾燥を嫌う。
消穀喜飢は胃陰の不足によって生じることがある。
胃陰の不足が生じると、空腹感があるけれど食べたくない状態が発生することが多い。
状態としてはかなり良くない状態になる。