星雲の漢方勉強日記

漢方・薬膳関係の勉強・考察日記

肺について簡単なまとめその2

・宣発・粛降
食べ物からの、営養や津液を全身に運んだり、
新鮮な空気から作られた宗気をを体内に届けたりして
体内の循環を守る働きがある。

皮膚や体毛は水穀精微や津液で営養され潤される。
これらは宣発・粛降の機能が深く関わっている。

秋の邪気である燥邪の影響が肺に及ぶと、
肌や毛髪の乾燥
しわなどを生じやすくなる。
また、乾燥による痒みなどの症状も現れる。


乾燥によって、
肺が痛んだり津液が消耗されると、
・肌や体毛が乾燥したり、
・鼻やのどが渇いたり、
・鼻血
などの症状になって現れる。


乾燥を嫌う肺は鼻を通して外気と直接つながる。
このため咳が出たり、喘息の症状が出るなど呼吸器系のトラブルが起こりがち。


悲しみや憂いの感情が強すぎても、
肺気の宣発・粛降が悪くなって肌や毛神の艶がなくな顔色が悪くなったりする。


・気の昇降出入り
五臓六腑の気機を順調にする働きがある


・衛気
気の働きで体表を守る


・通条水道
全身に水を運ぶ


肺の表裏は大腸
大腸の機能は、
食べ物の消化物(糟粕:そうはく)から水分を再吸収する働きがある。
うまく働かないと、
・便秘
・下痢
のトラブルに繋がる。
この働きが悪くなると、
水分と便が一緒に排泄され下痢となる。

 

小腸が絡んでいる場合は便に未消化物が混じることが多い。
大腸に熱がこもるとこの働きが過剰になって便秘になる。
当然肺が熱が大腸に伝わると便秘になる可能性はある。

小腸から降りてきた糟粕から便を形成し、
肛門から排泄するのも大腸の働きであり、
排泄トラブルにの治療にとても大切な大腸。


宗気(そうき)とは、
主に呼吸を行ったり血を身体中に巡らすための気。
体を動かしたり、視覚や聴覚といった機能も支える。
宗気は動気とも呼ばれる。

 

糟粕(そうはく)消化吸収後の食物の残照