星雲の漢方勉強日記

漢方・薬膳関係の勉強・考察日記

脾について

・表裏は胃
・五行では土に属し時期は梅雨(長夏)
・五気は湿
・体の各器官は胃、唇、四肢や筋肉、口、が脾と影響しあう。
・感情は思


脾は湿や思い悩むことを嫌う。
喜燥悪湿であり、
湿を嫌って乾いた状態を好む。
口は脾と胃の入り口
脾の営養の状態は唇の色や唇の荒れで現れる。


脾の機能として、
・食べ物から「水穀精微(営養)」を吸収して「後天の本」を作る。
・気血を生成
・身体を営養する
・水の代謝
・統血を司る
・昇清作用(肺、心、脳に営養を送る)

後天の本とは、
食物など後から築く後天的な素因の大本。
言ってしまえば人が生きるための源の一つ。


外気の湿の影響を受けすぎると質を傷めてしまう。
その結果
・食欲がなくなったり、
・むくみが出る

他にも、
・冷たいものや生ものは「湿を増やす」ので控える。
現代人は特に湿が増えやすい生活をしています。


湿が溜まって脾が傷害されると、
食物から取った営養が行きわたらない。
・気血不足になりやすい
・全身のエネルギー不足が起こる
・血液により筋肉や四肢を潤すので、四肢に力が入らないなどが起こる。


湿邪は湿がつよくなり身体に影響を与える状態
・重濁性
・粘滞性(重く粘りがある)
症状としては、
・身体のだるさ、重さ
・すっきりしない下痢
そして治りにくいのが特徴。

邪気の影響を受けると、
・身体の気の流れが傷害され、脾胃が傷つき
・食欲がなくなったり
・嘔吐
・膨満感
などの症状が現れる。

 

湿を減らすには、
・脾は温めると働きやすい(体を温める)

体内の湿が排泄されやすいように、
・利尿作用のあるもの
・香りのいいもの
・気を巡らせるもの
を摂る。
・はと麦
・柑橘類
ジャスミン
コリアンダー
・穀類
・イモ類
・とうもろこし
・肉類
・しょうがやニンニクなど