星雲の漢方勉強日記

漢方・薬膳関係の勉強・考察日記

寄り道 利水と利尿

西洋医学が利尿
漢方・中医学が利水

利尿は言葉通り尿を出すだけですが、
利水は水分のバランスを整える。
水の多い所から少ない所に水を動かす、
それでも余ったら利尿する。

水分が多ければ排出が促進。
足りなければ保持する方向へ。

という大きな違いがあります。

西洋医薬ではのどの渇きを直す薬はありません。
漢方薬では五苓散などがあります。

POINTとして、
水分の不均一は口の渇きで確認できるとされます。
不均一であるということは、
・余っている部分と
・足りていない部分があるということ

実際の症状として、
むくみがあるのにめまいがあるが口が渇く
このような水分の余剰症状と不足症状が併存しているものもあります。

心不全のような心臓のポンプ作用が弱まって
水分の渋滞が起こっているような場合は利尿のほうが良い。


甘酸化陰(かんさんかいん)
・甘いものと酸っぱいものを合わせて摂ると陰分が作られる。
このような考えもあります。