星雲の漢方勉強日記

漢方・薬膳関係の勉強・考察日記

津液について

津液とは体を潤している水分、体液。
汗、唾液、涙、皮膚、筋肉、臓器の細胞内、関節、膣、髪の毛等

津液の代謝に関係する主な臓として
・肺、脾、腎
これらの臓器の働きが低下してしまった時
・むくみ
・下痢
・目が乾く
等などが起こる。


津液の主な働きとして
・皮膚、臓器、五宮(目・耳・鼻・口・舌)、のどに潤いを与える
・関節、靭帯、筋肉に潤いを与え体の働きを円滑にする
・血液は津液の一部から生成される


津液不足について
津液の停滞あるいは不足が起こることによって症状が現れる
津液不足による症状としては、
主に乾燥の症状が現れる。
程度が進行し熱症状が加わると「陰虚

陰虚とは、
冷却する水が不足することによる見せかけの熱。
夜(陰の時間)になると手足がほてり布団を蹴ってしまう人はこの状態。

原因としては、
・汗のかきすぎ
・高熱
・脱水
・加齢
・過労
・寝不足
・性生活の乱れ
など…

特に寝不足は、
陰の時間に起きているということで陰の消耗につながる。
また加齢も陰虚の進行に大きく影響する。

血虚タイプも同じ体液である津液も不足しやすい。

津液不足である陰虚の症状として、
・皮膚の乾燥
・目が乾く
・口が渇く
・唇が乾く
・便秘
・空咳がでる
・微熱が続く
・舌は赤く苔が無いまた切れ目(裂紋がある)
・関節が動かしづらい
・関節の音が出る
・手足のほてり
・のぼせ
・体があつい
・夜の寝汗

重要なポイントとして、
津液不足は、冷たいもの水分を取ることでは改善されない。
甘酸化陰、平性、涼性のものを組み合わせて食べることがよい。