星雲の漢方勉強日記

漢方・薬膳関係の勉強・考察日記

漢方の生薬「当帰」について!

本日は当帰(トウキ)について。
婦人薬系の漢方ではほぼ使われるこの当帰。
当帰は、
・補虚薬(正気を補う)
補血薬(血を補う)
・温寒:温
・帰経:肝・心・脾

正気は真気ともいう。
・生体機能の総称
・人体の疾病に対する防御・抵抗・再生機能
ちなみに加齢とともに正気は減少するとされる。

POINT
根は部分によって性質が異なる!
・下部先端は最も強く血流を促す
・最上部は強壮作用が強い

眼圧・血圧を下げる
子宮・小腸・膀胱・動脈等の「平滑筋興奮作用」がある。
当然、妊娠中・下痢or腹部膨満感がある場合はNG!

作用として
解熱・消炎・利胆(胆汁排出機能促進)・黄疸消退・止血・抗菌・鎮静・降圧


かなり多くの方剤に入っている当帰。
当帰芍薬散や加味帰脾湯など。
血を増やすというので肝臓といわれるが東洋医学などでは、
肝臓は「血を蔵する」ところで、コントロールする場所。
季節だと春を表す。感情だと怒り。
自律神経作用をする場所。
補血ならば当帰は必須と思われる。
Fe(鉄)だけでも改善しない人は漢方に手を出すといいと思う。
ちなみに血はFeだけでなくはアミノ酸も必須!
本日は簡単にこれくらいで!